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ナッツスパータエクストラ

月刊コミックフラッパーで「バッドビート!」連載中、漫画家・矢崎結子と渡辺アビの活動ブログ

下書き状態漫画の戦略的意図

下書き状態ですよ、ええ。
と、居直った態度から始まるエントリです。
おはようございます、ワタナベアビです。
今日はこんな風に下絵で漫画を公開してる意図にまつわる話題となっております。
 

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(画像は第5話より)

 

エンタメ作品は受け手に届く際に完成していなきゃいけないというテーゼがあります。ありますよね?
未完成のエンタメ作品をリリースするのって、雑に言えば
「ここにおもしろい内容が!」
とだけ書かれた紙切れを評価できるか否かみたいな禅の世界に接近していっちゃいますもん。
そりゃないですね。ないね、ない。
物語のプロセスこそ肝要なエンタメ作品において、未完成は悪なのだぜ!
では、なぜ悪であることを承知のうえでウチは下絵漫画を公開してるのでしょうか?
アマチュアだからなんでもいい?
それは理解るけど、ここでは違います。
 
それは、完成品を売り物にしてみたいから。
 
こんな長い漫画を同人誌にしたら印刷代で夜逃げしなきゃならなくなりますけど、今はホラ、KDPとかできるじゃないですか。そういうのをやってみたかった。
ただ商品となると、海のものとも山のものとも知れないインディ作家の描いたものに手は伸びないでしょう。
その時に、こっちが内容が確認できるようにしてしまうリスクを引き受けてみることで、手に取る方が増えてくれたらいいなあ、と思いました。
フルに公開しちゃうと商品としてのバリューが小さくなるけど、公開するのが下絵だったら、商品版に相対的に価値を与えられるのではないか。というか与えられて欲しいなあ、と思った訳です。
 
そんな訳で、Nuts Spatha〜スペードの王女さま〜では、裏で健気にコツコツと作画作業を続けながら、そこそこペースで下絵漫画を公開させていただきたいと思っています。
そして願わくば、
「まあ、うまくいくといいよねー」
程度に微温的な視線で構わないので、この活動を見守っていただけると嬉しいです。
 
ところで、もうひとつ考えられるはずの公開方法である商業方面へのアプローチについてはどうして触れられてないのか。
それはエントリを改めて。